被災71年3・1ビキニデー集会アピール より

被災71年3・1ビキニデーを出発点に、草の根の行動に踏み出し、被爆80年の広島、長崎の日を運動の前進の中で迎えよう


◇核兵器の非人道性を知らせ、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める「ビキニ被災70年から被爆80年へ非核の日本をめざす全国キャンペーン」を成功させよう。
◇日本被団協のノーベル平和賞受賞を力に、日本政府に核兵器禁止条約の署名と批准を求める署名を広範な人びとにひろげよう。
◇国連憲章の原則に基づくウクライナにおける戦争の外交的解決と終結を。
◇イスラエルとハマスの恒久的な停戦、パレスチナ問題の公正な解決を。
◇国連憲章にもとづく紛争の平和的解決、核兵器全面禁止を要求する世論をひろげよう。
◇日本政府に、「安保3文書」の撤回、戦争準備の大軍拡と大増税をやめ、憲法にもとづく平和外交を求めよう。
◇日本政府にビキニ事件の被災の全容解明を求め、被災者に対する速やかな救済と補償を求めよう。
◇日本政府に「黒い雨」被害に遭ったすべての被害者を被爆者として認定させ、救済させよう。
◇被爆者の証言活動、原爆写真展を開催し、被爆の実相をひろめよう。原発再稼働の中止、原発新増設の中止、浜岡原発などすべての原発の廃炉、原発からの脱却と自然エネルギーへの転換を求めよう。
◇気候危機打開、ジェンダー平等、格差の是正、生活を守る運動と連帯し、行動しよう。
◇原水爆禁止平和行進をすべての自治体につなごう。原水爆禁止2025年世界大会を成功させよう。
ノーモア・ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、フクシマ、 ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・ウォー
 2025年3月1日       被災71年3・1ビキニデー集会

2025年被災71年3・1ビキニデー
墓参行進・久保山愛吉墓前祭を開催


 「原水爆の犠牲者は私を最後にしてほしい」(久保山愛吉)「地球上から一発残らず核兵器をなくして下さい」(久保山すゞ)毎年3月1日の墓前祭を継続して62年、ビキニ被災からは71年の歳月が経過する本年、通年規模で『久保山愛吉墓前祭』が焼津弘徳院で行われました。

墓参行進、墓前祭に1000人が参加
 焼津駅から弘徳院までの「久保山愛吉氏献花墓参行進」が行われました。900人が参加しました。

弘徳院境内にて墓前祭
 岡田隆法事務局次長・真言宗 泉福寺住職の進行で10時半開式。
 第1部追悼法要で小野文珖代表理事が主催者挨拶。
「ビキニ水爆被災71年、広島・長崎被爆80年、日本被団協ノーベル平和賞受賞後の最初のビキニデー、2025年3・1久保山愛吉さんの墓前祭を開式いたします。」「ウクライナ・ロシア、パレスチナ・イスラエル。核戦争の危機をはらむ、同時代の戦争の犠牲者に心から哀悼の意を表します。」「今、被団協はじめ、この墓前に集う、多くの市民、団体の、世界から核戦争をなくそう、という地道な草の根の取り組みが、世界を救う唯一の道ではないかと評価され、人類の明日を託されました。それが、核兵器禁止条約です。日本こそ批准すべきです。「弘徳院、多くの市民、団体の方々に感謝と連帯の誠を表します」と感謝・開催の意義を述べました。

 本年は、昨年、新しく34世弘徳院・住職に就きました松永善行師の読経と法話。参加者1000名が久保山さんの遺影の前と墓碑前にて合掌・焼香しました。

 挨拶は第五福竜丸平和協会・顧問の山本義彦理事が述べました。(山本氏の挨拶文は『宗教と平和』本号に掲載)
 焼津市長・広島市長・長崎市長のメッセージが寄せられました。

2025 宗教者平和運動交流集会 アピール


 195431日、南太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験。焼津を母港とする第五福龍丸をはじめ、周辺で操業していた多くの日本漁船やマーシャル諸島の島民が被災して71年が経過しました。
 1945年、広島長崎への原爆投下からは80年、三度核兵器の被害を被った私たち。日本宗教者平和協議会は、もうこれ以上の悲惨な事実を繰り返してはならないという思いのもとに、被爆者の方々と共に、『戦争も核兵器もない社会の実現を』と願い、核兵器廃絶に向けての活動を進めてきました。
 核兵器禁止条約は、2017年に国連で採択、4年後の2021年に発効、2025年現在94ヶ国が署名、批准は73カ国に達しています。被爆国日本政府は、採択時棄権、未だ批准に至っていません。情けない現実です。
 ロシアによるウクライナ侵攻から3年、ガザの停戦も未だに不安定な状況です。自国第一主義を掲げる米国トランプ政権の国際法を無視した言動の数々、それに追随し多大な軍事協力を惜しまない石破政権、平和への架け橋を担うにはまだほど遠い現状です。
 しかし、昨年日本被団協が受賞したノーベル平和賞は、世界中の人々に核兵器廃絶の願いを実現する大きな一歩となりました。自らの被爆の苦しみを、世界各地で、国連で、そして、毎年の広島長崎の集会で発信し続けた被爆者の皆さんの力の結集です。この力を追い風として、一刻も早い核兵器の廃絶に向かい世界中に発信を続けていきましょう。本日の集会での受賞報告と現状、課題、今後の展望について学んだことを今後の行動に生かして進みましょう。
 「原水爆の犠牲者はわたしを最後に」「一発残らず核兵器をなくして」久保山愛吉さんすゞさん夫妻のメッセージは昨年の墓前祭70年以後、また新たな調査と報告に生きました。『第4の被爆(NHK)広島・長崎・ビキニに続き1958712日、海保測量船『拓洋』・巡視船『さつま』乗組員被ばくの実態が報道され反響を呼びました。当時、米国は再び太平洋上で核実験を再開し核被害犠牲者を出したのです。ここにも事件の沈静化を図った日米両政府の思惑があったのです。もうこれ以上いのちの蹂躙が生じてはなりません。
 現在、全国1788自治体の内、約4割に当たる697議会が、日本政府に核兵器禁止条約批准を求める意見書を採択、そして現在、更にこの気運を高めていこうという動きが全国で続いています。私たち宗教者も自らの地域で連帯し、この運動を進めていきましょう。
 また、全国で高校生による核兵器廃絶への取り組みも展開されています。923日焼津行動においては、地元の高校生たちが平和活動の報告を続けています。 
 今、私たち宗教者は、いのちの尊さの前に対峙し、人類と核兵器は絶対に共存できないことを改めて確認し発信します。平和の祈りを行動の波へ。


2025年2月28日
宗教者平和運動交流集会