「いのちをえらびとる断食の祈り」

8月5日広島平和公園・供養塔横


原水爆禁止2024年世界大会-国際会議宣言より
2025年の被爆80年にむけて、
核兵器廃絶を求める壮大な運動を展開しよう。

―核兵器の使用と威嚇を絶対に許してはならない。ヒロシマ・ナガサキの被爆の実相、核実験による被害を広く知らせ、核兵器廃絶の世論を大きく発展させよう。日本と韓国の被爆者や世界の核実験被害者を支援し、禁止条約を具体化する活動に協力・貢献しよう。
―核兵器廃絶を求める運動、とりわけ核兵器禁止条約への参加を求める運動を強化しよう。核保有国や「核抑止力」に依存する国々に、条約への参加を求める運動を強めよう。
―第79回国連総会、核兵器禁止条約締約国会議NPT再検討会議などを節目に、各国の運動を発展させ、国際共同行動、諸国政府と市民社会の共同を推進しよう。
―軍拡反対、外国軍事基地の撤去、軍事同盟の解消、枯葉剤など戦争被害者への補償・支援と被害の根絶、平和教育の推進、国連憲章の原則に基づくウクライナにおける戦争の外交的解決と終結、イスラエルによるジェノサイド攻撃とガザ封鎖の停止、ハマスによるテロ攻撃反対、即時停戦など、さまざまな平和運動との共同を発展させよう。
―世界の対立と分断、軍備拡大の流れを転換して包摂的な平和を構築し、人類が直面する諸問題の解決へと資源を振り向けよう。持続可能な開発目標や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の勧告、平和の文化に関する国連諸決議の確実な履行を求めよう。くらしと命、人権を守り、原発ゼロ、気候危機の打開、ジェンダー平等、自由と民主主義を求める運動など、多様な運動との連帯を発展させよう。

 戦争と核破局か、平和・安全と非核かー世界の進路を決するのは、主権者である私たちである。被爆者とともに、そして若い世代とともに、声と行動を広げよう。

原水爆禁止2024年世界大会を開催  


原水爆禁止2024年世界大会は8月3日から9日まで広島、長崎で開催されました。
 日本宗教者平和協議会から遠藤教温師、、小野文珖師、鈴木君代師、小野和典師、船水牧夫氏の代表理事はじめ森修覚事務局長、小野恭敬事務局次長、伊藤地張師、冨田成美氏の常任理事、大森良輔理事、山口県から渡辺健一牧師、山梨県から鈴木章方師、神戸の妙法華院から僧侶、檀信徒の7人、大分から林正道師、広島県から岡本法治師、吉川徹忍師、亀井顕雄師、筑田哲雄師、村上由肇師などが参加しました。
 国際会議、広島集会、ナガサキ集会、断食の祈り、とうろう流しに参加しました。

広島には韓国の僧侶、信徒さんが
参加しました。

イ・チラン(李治蘭 )(アジア仏教徒平和会議(ABCP)韓国本部会長〉
チョンホ・ヨム(廉正浩)(ABCP韓国本部事務局長
キイ・トンギ(金東貴)ABCP韓国)シン・ポクト(申福同)韓国仏教・法華宗・門主・平人寺住職
イ・ホンソ(李憲錫)韓国仏教・法華宗・必奉寺住職
アン・スンジャ(安順子)平人寺門徒
イ・スンジョン(李順貞)平人寺門徒
キ厶・ナキョ(金奈俓)平人寺門徒
イ・トクチェン(李德宰)平人寺門徒
イム・チョンウ(林廷禹)平人寺門徒
パク・ジョンソン 平人寺門徒
(グローバル女性経済人会日本支部会長)
ユン・ジョング(尹丁九)浄土真宗本
願寺派・僧侶)


国際会議

 8月3日(土)〜4日(日)で広島JAビルで開催されました。
開会宣言を柴田真佐子 国際民主婦人連盟執行委員/日本婦人団体連合会会長が行いました。
 主催者あいさつの野口邦和・原水爆禁止世界大会運営委員会共同代表は、核兵器禁止・廃絶の流れを促進し、朝鮮半島の非核化・平和体制の構築と、日本の政府に核兵器禁止条約への参加を迫る方針を打ち出す大会にしようと呼びかけました。

第1セッション
「被ばく者の声を世界に」

ここでは、核兵器の威嚇、使用の危険を警告し、核兵器の廃絶を求める被爆者、核開発・実験被害者の訴えと被害の実相の普及、被爆者・核実験被害者の援護、補償、救援に焦点を当て討議しました。
 日本被団協の木戸季市事務局長、朝鮮半島被爆者の朴貞順(パク・ジョンスン)・韓国原爆被害者協会プサン支部、「黒い雨」をめぐるたたかいと到達点、世界へのメッセージ広島の高東征二・「黒い雨」被害者を支援する会事務局長、長崎の大矢正人・長崎総合科学大学名誉教授、(ビキニ水爆実験被災に放置されたヒバクシャの告発)マーシャルのアバッカ・アンジャイン・マディソン/マーシャル諸島共和国元上院議員・ロンゲラップ島民代表、高知の橋元陽一・太平洋核被災支援センター副代表、核兵器禁止条約第6条、7条と被爆者援護の課題として国際法の専門家のトーマス・ハイノッチ(オーストリア大使/退官)が問題提起の報告をしました。

第2セッション
「核兵器のない平和で
公正な世界を」

 核兵器禁止条約の促進、核兵器の使用、威嚇の告発、NPT第6条の履行、非核兵器地帯の構想促進、核抑止力批判を中心に論議をしました。

 アメリカのジョゼフ・ガーソン・平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン議長イギリスのケイト・ハドソン・核軍縮キャンペーン事務局長、オンラインでスペインのマリベル・エルナンデス・スペイン核軍縮同盟、韓国のイ・ジュンキュ・韓神大学客員研究員、日本の安井正和・日本原水協事務局長が問題提起の報告を行いました。

第3セッション
市民社会の連帯と運動交流

 被爆80年を視野に、核兵器禁止条約促進、核兵器のない世界のための共同行動について、また、ストップ戦争・平和、エネルギーと環境、脱原発、持続可能な世界、貧困と格差、人権、ジェンダーなど諸課題の運動との連帯について討議しました。
アメリカのレックス・アレックス・ニューヨーク州立大学 ボイコット・投資撤収・制裁キャンペーン、ロシアのオレグ・ボドロフ・フィンランド湾南岸公共評議会議長、フランスのロラン・ニベ・フランス平和運動全国書記、国際団体のショーン・コナー(国際平和ビューロー・IPB事務局長)日本の千坂純・日本平和委員会事務局長が問題提起の報告を行いました。
 日本宗平協の森修覚師がアジア仏教徒会議総会の様子を報告しました。
閉会総会
 8月4日の国際会議は、国際会議宣言案を起草委員長の冨田宏治・関西学院大学教授が提案し、参加者の共同の意思として採択しました。