10月10日追悼法要
表 白
慎んで阿弥陀如来の御前に申し上げます。
本日ここに恭しく仏前を荘厳し、縁ある人びととともに、懇ろに聖教を読誦して、強制労働犠牲者追悼法要を勤修いたします。
戦時中、朝鮮人・中国人をはじめとする多くの人びとが強制労働に駆り出され、命を奪われました。のみならず、その後も事実は歴史に埋没し、多くの遺骨が打ち捨てられたままになっていたことは、現在の私たちに多くの問いを提示します。その事実と向き合い、担おうという思いと行動の先にしか、未来はありません。
奪われた多くの尊い命を心に刻み、追悼いたします。そして、犠牲者を思う人びとの共同の歩みが、東アジアの人びとの連帯へつながり、この地に平和をもたらすことを望みます。
現在も日々惹起される、さまざまな対立を乗り越え、互いに敬い助け合う世界を実現する道が開かれることの一助に、このたびの法要及び展示会がなりますことを衷心から願います。
ここに敬って申し上げます。
松本 智量
日本宗教者平和協議会の活動を支える「年末カンパ」と
「被爆者連帯と東日本大震災・原発被災者支援募金」のお願い
新型コロナウイルス禍の中、日頃から日本宗平協の活動を物心両面で支えていただいておりますことに心から御礼申し上げます。
今年2月ロシアによるウクライナ侵略のもと、プーチン大統領による核兵器使用の威嚇が繰り返されています。また、アメリカを中心とするNATOなどが抑止力を口実として核態勢の強化など、核兵器が使われる危険が高まっています。停戦と国連憲章を守れと訴えます。
また、今年も気象異常でくり返し災害被害がもたらされました。被害に遭われた皆さんに心よりお見舞い申し上げます。晩秋から初冬への季節となり、一段と寒さも加わって参りましたが、なにとぞコロナ、インフルエンザの感染にご留意されますよう祈念いたします。
被爆77年の年、日本宗平協は今年も、コロナ禍でも、3月の焼津での被災68年3・1ビキニデー・墓前祭を規模縮小して開催しました。ビキニデー集会、福島・宝鏡寺での碑前祭、全国理事会開催、原水爆禁止世界大会、「いのちをえらびとる断食の祈り」、日本宗教者平和会議in朱鞠内・旭川など知恵と工夫を凝らし実施してきました。「笹の墓標展示展」全国巡回にも全国で協力しています
結成60年を迎えた日本宗平協のさらなる継続、活動を発展させるためにも、なにかと出費の重なる時期ではございますが、日本宗平協の「年末カンパ」などへのご協力を心からお願い申し上げます。
いま、物価高、円安、元安倍首相国葬、カルト集団の統一協会と自民党政権の癒着など反国民的な岸田政権の支持率が最低を示す中、民主運動などご活躍のことと存じます。
核兵器禁止条約は昨年1月22日に発効しました。国際法になりました。核兵器による破壊の危険から人類を救うために、新たによびかけられた日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める署名をひろげ、いのちと平和な未来にかかわる核兵器のない平和な世界のための祈りと行動に取り組んでいかなければと考えております。 9月行われた沖縄知事選は玉城デニー氏の再選や、新基地建設反対の沖縄県民の民意を表明した県民投票の結果を岸田政権は尊重すべきです。宮古島・石垣島など南西諸島への自衛隊配備は、「日本防衛」とは無縁の対中国〝封じ込め〟の離島防衛に名を借りたもので抗議とたたかいの運動を強めていきます
原発の再稼動を許さず、「原発ゼロ」など、いのちと平和な未来にかかわる諸課題に、「平和の祈りを行動の波へ」と宗教者の責務を果たさなければなりません。
東日本大震災・原発被害者への募金に毎年取り組んできました。今年も継続いたしますので、ご協力の程、よろしくお願いいたします。日本被団協、広島、長崎へお見舞い金として贈っています。
「被爆者連帯と東日本大震災・原発被災者支援募金」は、1口1,000円で5口以上お寄せいただいた方には「ちひろカレンダー」を贈呈いたします。
どうぞ、ご協力くださいますよう重ねてお願い申し上げます。
2022年11月7日
日本宗教者平和協議会
代表委員:
榎本栄治 奥田靖二 工藤良任 桑山源龍 高木孝裕 殿平善彦 宮城泰年、山崎龍明
代表理事:
荒川庸生 遠藤教温 長田 譲 小野和典 岸田正博 平沢 功 山本光一
事務局長:森 修覚