２０２２年７月11日　　　　　　　　　　　日本宗教者平和協議会
　７月10日投開票された参議院選挙で「改憲勢力」が３分の２を超える議席を確保し、３年間国政選挙のない時期に改憲を行うともくろんでいます。
　岸田文雄首相は今後の憲法論議について「国会で憲法議論を深めて発議ができる案をまとめる努力を集中したい。中身において（改憲発議に必要な）３分の２を集約できるようにする」と述べた。
　茂木自民党幹事長はテレビ番組で、自民、公明、日本維新の会、国民民主を加えた憲法改正に前向きな「改憲勢力」４党で国会発議に必要な３分の２以上の議席が視野に入ったことについて「（改憲作業は）できるだけ早いタイミングにつきる。（改憲に）前向きな政党間でどの（改憲）項目を優先かスケジュールについて認識の共有を図っていくことが重要」と述べ、４党間の調整に向けた意欲を示した。
　自民党は憲法に「自衛隊明記」「緊急事態条項創設」など４項目の改憲発議、「敵基地攻撃」「核共有」など「戦争する国、できる国」へ国会発議を狙っています。
　憲法改悪を許さないたたかいが正念場を迎えます。国会発議を許さない国民世論と草の根からのたたかいが重要で、主権者の力で世論を変えていきましょう。　

２０２２年７月８日
日本宗教者平和協議会

　本日、11時過ぎ、奈良市で街頭演説中の安倍元首相が銃撃を受け、逝去したと伝えられた。
　このようなテロ行為は、いかなる理由によっても、絶対に許されない。それは日本国憲法に保障された自由と民主主義を根本から破壊するものである。私たちは、参議院選挙という最も言論の自由が保障されなければならない活動の最中に引き起こされたこの蛮行に、満身の怒りを込めて抗議する。
　私たちは、このようなテロ行為が二度とくりかえされず、憲法に保障された自由と民主主義を守り抜く社会を築くために、今後とも全力を挙げて奮闘する決意を表明するものである